「私には何もない」と思っているあなたへ

幼い頃の妄想が、今の私を支えている話。
こんにちは。
ドラマティックライフクリエーターの花村きみよです。
私は、リアルでお会いする方やSNSで繋がった方から、「きみよさんは物怖じしないし、行動力がありますね」と言っていただくことがよくあります。
でも、本当の私を知る人はクスッと笑うかもしれません。(ダンナさんとか・笑)
実を言うと、幼い頃の私は、今からは想像もつかないほど内向的で極度の人見知りでした。
本の世界に潜り込み、「続き」を描いて楽しんでいた子ども時代
幼い頃の私は、引っ込み思案で話しかけられたらボソッと話すくらいが精一杯の子だったんです。
小1の時は担任のおばあちゃま先生に「2人仲良くなったら?」ってお友だちを斡旋されたくらいです。
とはいえ、現実の世界で人と関わらないわけではないですけど。
でも、絵本や漫画、小説の世界に没頭している時間が何より好きでした。
そして、物語をただ読むだけでは終わらず、登場人物の気持ちになりきって、「この後、二人はどうなったんだろう」「私ならこういう結末にするな」と、アナザーストーリーや続きの物語を創作して楽しんでいたんです。
ノートに、自分だけの物語を紡ぎ出す。
それが、小さな私の楽しみでもありました。
正解を探して、体当たりで走ってきた大人時代
ところが大人になって社会に出ると、そうはいきません。
外側の世界へ飛び出した私は、各現場でガムシャラに体当たりしながら、生き抜く術を身につけていきました。
芸能や司会の現場、ブライダル、子育てコミュニティ、そして20年続けた編み物教室。
さらにタロットや心理セッション、指先セラピーまで。
とにかく体当たりで、現場でぶつかりながらスキルやノウハウを身につけてきました。
「何が正解なんだろう」
「どうやったら失敗しないんだろう」
「もっと効率のいい方法は?」
そんなふうに、外側にある「やり方」を必死に追いかけていた時期も長くありました。
60歳を過ぎて気づいた、人生の螺旋階段
タロットの物語では、ゼロの旅立ちから始まって世界を一周し、またゼロに戻って次の次元へと螺旋階段のように進むと言われています。
60歳を過ぎた今、ふと「人生も、こういう螺旋階段みたいなものなのかもしれない」と思うようになりました。
そこで、気づいたんです。
大人になって体当たりで学んできたたくさんのスキルや経験。
その土台にあったのは、あの幼い頃にやっていた「登場人物の心を感じ取り、その先の未来の物語を自由に描く」という、その感覚なんじゃないかって。
正解を探して遠回りをしてきたように見えて、実は螺旋階段をぐるりと登り、ひとつ高い場所から幼い頃の自分と再会したような感覚です。
なんだか不思議ですよね。
私は「何もない」と思って、たくさんのものを後から身につけてきた。
でも、本当は何もなかったんじゃない。
最初から持っていたものを、別の形で使い続けていただけだったのかもしれません。
子どもの頃のあの妄想癖が、今こうして「クライアントさんの人生脚本を読み解き、次の物語を一緒に描き直す、編み直す」という仕事にそのまま直結している。人生ってほんとにおもしろいですよね。
セオリーを知った上で、自分仕様に崩していい
編み物のレッスンでも、私はいつもお伝えしていることがあります。
編み図記号やルールなど、基本のセオリーを知ることはとても大切です。
でも、そのルールに一生縛られすぎる必要はありません。
基本を理解した上で、「私はこっちの糸が好き」「この形の方が使いやすい」と、自分の感覚に合わせて応用していく。
間違えたり、うまくいかなかったら、また編み目を解いてやり直す。
そこにこそ、その人だけの価値とオリジナリティが宿ります。
間違えること、失敗することに不安を持つ方もいらっしゃるけど、そんな時には「大丈夫!編み方を間違えたって、法律違反にならないし、逮捕されません(笑)。安心してやってみて、違えば潔くやり直しましょう!」ってお伝えしています。
もし今、あなたが「私には何もない」「人より遠回りばかりしてきた」「正解がわからない」「これ以上失敗するのが怖い」少しでもそんな風に感じているなら、ちょっと立ち止まってみてください。
失敗も、遠回りも、決して無駄ではありません。
これまで一生懸命に生きてきたあなたの足元には、必ずあなただけの宝ものが埋まっています。
「私には何もない」と思ったときこそ、
「昔、私は何に夢中だった?」
「何をしているとき、自分を忘るほど集中して楽しんでいた?」
そんなところから、そんなところを思い出すことから、あなたが最初から持っていたものを探してみるのもいいかもしれません。
誰かの正解をそのまま生きるのではなくて、あなただけの経験をどう活かしていけば、自分が喜ぶのか?
そんな風に考えてみるのも悪くないと思います。
これからの物語は、まだ気づいていないあなたの宝ものを見つけて、いつからでも自分仕様に描き直すことができますから。
もしよかったら、子どもの頃どんなことに夢中になっていたか、思い出して教えてくださいね。
それでは、今週も、あなたがあなたの人生の中心に立てますように。
