依存より感謝
偶然を味方にして、自分の足で生きる技術
「お天道様は見てるよ」
「虫の知らせ」
「お盆にはご先祖様が帰ってくる」
日本には、目に見えないものを大切にする文化が、暮らしの中に当たり前のように根づいていますよね。
誰かが来る気配がしたり、なんとなく胸騒ぎがしたり。そうした感覚は、偶然と言ってしまえば偶然かもしれません。でも私は、人間が本来持っている大切なセンサーだと思っています。
ただ、私が昔から違和感を覚えるのは、目に見えない力に「丸投げして依存すること」です。
願うだけで、現実の自分が一歩も動かなければ、人生の脚本は何も変わりません。
目に見えない力に感謝して、行動するために使おう。今日は、そんな話をしてみます。
母を見送った日のこと
数年前、お世話になっていた施設で母が亡くなりました。
知らせを受けて、搬送の車を待っている間、主人と私は施設の中庭にあるベンチに座っていました。
すると、一匹のアゲハ蝶が現れて、私たちのまわりを何度か大きく回って、飛び去っていきました。
その時、なんとなく母が挨拶に来たのかな、と私は感じたんですよね。
本当のところは分かりません。ただ、そう思ったら、胸の奥にじんわりと感謝が湧いてきたんです。
産んでくれてありがとう。
育ててくれてありがとう。
最後に、悲しみの中でひと息つかせてくれてありがとう。
偶然かもしれない出来事を、感謝の入口にする。
それだけで、見送った日の記憶が、あたたかいものになりました。
保険適用になった、新しい薬
アキレス腱を完全に断裂して治療中の身動きが取れずにいた最中に、乳がんが見つかった経験があります。
当初は戸惑いや驚き、不安でいっぱいでしたが、信頼できる医師や家族に支えられて、ありがたいことに今こうして文章を綴っています。
そして、ちょうどその頃に、新しい薬が保険適用になるという巡り合わせもありました。
これも、偶然といえば偶然です。
同じ病気でも経過は人それぞれですし、私の場合は、たまたまこうしたタイミングが重なった、というそれだけの話です。
ただ、私はこの偶然に感謝して、大切に生きることにしました。
支えてくれた人たちへの感謝。巡り合わせへの感謝。そして、今こうして歩けていることへの感謝です。
依存と感謝の分かれ目
「守られているから、もう何もしなくても大丈夫」と、見えない力に依存するのではなく
「守ってもらっているから、安心して今日できることを誠実にやろう」と感謝を持って行動する。
起きた出来事は変えられませんよね。
でも、その出来事をどう受け取り、次の一歩をどう踏み出すかは選べるじゃないですか。
感謝を土台にすると、この選択を少しずつ変えていけると私は思っています。
編み物も、ひと目ひと目編むのは、自分。
でも、無心で手を動かしているうちに、ふと素敵な配色のアイデアが降りてきたり、思いがけない組み合わせが生まれたりすることがあります。
そんなひらめきや偶然を楽しみながら、次の一目をどう編むかは自分で選んでいく。自分の手で編み進めるからこそ、思いがけない巡り合わせも受け取れる。そんな面白さがあると思いませんか?
目に見えない大きな応援に感謝しながら、今日の小さなひと目を丁寧に編む。
今できる小さな一歩を重ねていく。
その地に足のついた生き方が、毎日を最高に面白くドラマティックに展開していくと私は考えています。
あなたはどう思いますか?
今日も、あなたがあなたの人生の中心に立てますように。
追伸
無料の「人生脚本・配役診断」をリニューアルして公開予定です。準備ができたら、またここでお知らせしますね。

