「どうせ私なんて」の古い脚本を描き直す

目次

「波風を立てないこと」を選び続けてモヤモヤが大きくなっていませんか?



「自分が少し我慢すれば、丸く収まるから」
「ここで角を立てるより、黙ってやり過ごした方が平和だから」

職場で、あるいは家庭や人間関係の中で、そんなふうに自分の本音や違和感を飲み込んでしまったことはありませんか?

空気を読むのが得意で、誰に対しても配慮ができる優しい大人の女性ほど、この「私が引き受ければいいや」を無意識にやってしまいがちです。でも、そうやって守った平和のあと、胸の奥に重たく残るモヤモヤを感じたことはないでしょうか。

信頼と責任、喜びと不満

例えば、仕事の場面。「信頼しているから任せたい」と頼まれて引き受けた業務。認めてもらえたのはとても嬉しいけれど、気がつけば責任も作業量もどんどん増え、求められるクオリティも上がっている。けれど、最初に期待していた評価や待遇について、相手からは何の説明もない。

そんな時、「あれ?これってどうなっていますか?」と普通に確認すればいいだけなのに、なぜか言葉が喉元でつっかえてしまう。「がめついと思われたら嫌だな」「確認して、その場の空気が悪くなったら気まずいな」。そうやって笑顔を取り繕い、「たいした差じゃないし、いいや」と自分を納得させてしまう。

そして帰り道、どっと押し寄せる疲労感の中で、心の中にこんな声が小さく響く。
「私なんて所詮、都合のいいコマなんだ」
「どうせ私なんて、その程度にしか扱われない人間なんだ」

「空気を守る」の奥にある、無意識の諦め

この場面、「大人の対応として、波風を立てないことを自分の意思で選んだ」のなら、それは自分で選んだ配慮です。自分を犠牲にしているとは限りません。その場の平和を優先することも、立派な選択だと思います。

けれど、心の奥の奥をじっと見つめてみると、別の感情が潜んでいることがあります。それが、「どうせ私なんて大切に扱われる価値がない」という、自分自身への諦めです。

かつて一生懸命頑張ったのに認めてもらえなかった経験。勇気を出して本音を言ったのに、否定されたり取り合ってもらえなかった記憶。あるいは、身近な大人たちの不機嫌や争いを避けるために、息を潜めて顔色をうかがっていた幼少期。そうした経験が重なると、私たちは傷つくことを避けるために、「どうせ期待しても無駄」「自分を主張しない方が安全」という防衛の脚本を、無意識に描いてしまうことがあるんです。

そして、相手の不誠実さや曖昧さに怒る代わりに、「大切にされない私がいけないんだ」「私なんてどうせその程度の価値しかない人間なんだ」と、原因を自分にしてしまう。相手に失望する痛みを避けるために、自分で自分を先に傷つけて守ろうとする、心の反応なんですね。

過去に自分を守ろうとしたその感情は悪いものではないけれど、この心の癖を抱えたままずっと進んで行くのは、しんどくない?

出来事と「あなたの価値」を混同しない

ここで、冷静に事実を切り分けてみると……。相手が約束をあやふやにしたり、正当に評価しなかったこと。それは単に「相手の不手際」であり、「相手側の問題」ですよね。あなたという人間に価値があるかどうかとは関係のない話。

それなのに、「雑に扱われた=私には価値がない」と結びつけて、自分の価値を下げてしまうのは、大切な自分がかわいそうじゃない?

世の中にはいろんな人がいます。悪気なくルーズな人もいれば、言われないと気づかない人もいる。だからこそ、「確認する」「言うべきことを伝える」という行為は、相手と喧嘩をするためではなく、「私が私を大切に扱う」ために必要なことだと私は思うのです。

「都合のいい脇役」を自ら降りる

波風を立てないために自分を犠牲にして手に入れた平和は、本当の平和なのかな??

角を立てずに、淡々と「この件、どうなっていますか?」と確認して、穏やかに自分の権利を守れるといいですよね。もしそれで空気が悪くなるのだとしたら、相手やその場所が、あなたを対等に大切にしてくれているか、一度立ち止まって考えてみてもいいのかもしれません。かといって、すぐに関係を手放す必要はありません。ただ、自分がどう扱われているかを知っておくことは、あなたの選択肢を増やします。

もし、理不尽な思い込みに気づいたら、自分に声をかけてあげて欲しいんです。
「大切にされてないと感じて悲しかったよね」
「今回は悲しかったけど、私はちゃんと大切に扱われていい存在だよ」って。

自分を大切に扱い始めると、自分の関わり方も、相手との関係性も少しずつ変わっていきます。他人の変化はコントロールできないけれど、自分の選択は変えられるじゃない?自分に優しくすることで人にも優しくなれるように、自分を大切にすることは、受け入れるものを選び直すことにもつながります。

あなたは最近、「波風を立てたくないから」と飲み込んでしまった本音はありますか?
それは、自分の意思で選んだことですか? それとも、心の奥で自分の価値を下げていましたか?
ちょっとだけ振り返ってみてくださいね。

今日も、あなたがあなたの人生の中心に立てますように。

追伸
無料の「人生脚本・配役診断」を、11月中旬にリニューアルして公開予定です。準備ができたら、またここでお知らせしますね。

音声版はこちらから

about Me

〈人生を編む自分軸|経験を活かした働き方〉

花村きみよ ドラマティックライフクリエーター意識の脚本家

自分の人生の主役を生きるメソッド『ドラマティックワーク™』
💎経験を活かしたキャリアと大人の自分軸を創るライフ&キャリアサポート|横浜・全国オンライン
💎ヒプノセラピー×実践心理学×指先セラピー
対話と表現のプロ33年|編み物講師20年|支援6千人♡ダンナさん♡22歳娘♡猫

人生は、自分が主役のリアルエンターテイメント! リアルな毎日こそがドラマティック!
誰かの正解を卒業して、自分基準の人生へ戻っていく。
ドラマティックワークを通して、心・ことば・行動を整えながら、自分らしく働き、暮らす女性を応援しています。

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